戯曲(高校編)/星☆風馬
胎児にとっては原初の生命体、心臓と、呼吸のリズム、息づく生命の最奥で、時が来るのを、待っています。殺されるときではなくて、生まれるときを。わたしは、実体であるこのカラダに起ることに、ただ「はい」と言って、従うだけ。誰にも触れられない最弱のカミサマ。真っ白な姿の、誰にも触れられない、神聖、あなたは、最も弱い、神なのですか?激しい炎の一点になって、きっとやってくる。あなたはやってくる。わたしの今まで抱いた、まぼろしの夢を打ち砕いて、あなたを、ゆっくり抱く
暗転、声のみ聞える
下松 それじゃ、ここに足をかけて下さい。もう少し股を大きく開いてください。足と手は拘束具で固定しますから。もっと大
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