「いし」2題  〜四つの行詩より〜/龍九音
 
「石」

川辺に寝そべって空を眺める

流れる雲を見るともなく見ながら

僕は石になって時を刻む音を聞く

僕はここにいるのに誰も知らない・・・



「意志」

砂を握り締めた拳の隙間から

砂が零れ落ちたとしても

後から来る誰かの導になればいい

僕は拳の砂を強く握り「意志」に変えて誰かを待とう

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