エンドレスドリーム ZERO/小林螢太
いつもの顔ぶれや懐かしい人がごっちゃに現れては消える
懐かしい風景も見える
そして、幾つもの輪郭が重なった人が現れる
知らない人だか知っている
それは隣で眠りについている君に、何となく似ている
*
少しうとうとして目覚めた
まだ2時間ぐらいしかたっていない
このところ眠りが浅いのは、仕事のストレスのせいか
鉄を噛むような気分だ
いつになったらぐっすり眠れるようになるのだろうか
私は多分逃げたいのだ、いつもの夢の中に
そこは安らぎとひかりに満ちている
*
それはいつから始まったのだろうか
子供頃から見覚えのある夢
始まりは遠く、果てもなく、ひかりに満ちた場所
私はそこに逃げ込みたいのだ
永遠に
できることなら、隣の君と
*
始まりはなにもなかった
いつからか爆発的に膨張し、明滅を繰り返しながら拡がる
この世界にも終わりの時が来るのだろうか
悠々の時の果てに
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