白紙/itukamitaniji
それは瞼の裏側にあった 少しずつ遠ざかってゆく声
私は名前のない旅人 教室に居ながらひとりぼっちだ
子供と大人の境目は いつになったら飛び越えるのだろう?
そんな難しいこと考える暇があるなら 今は精一杯笑え!
頭に衝撃が走った 誰かの手のひらが降り下ろされて
君は帰ってきた 短くて長かった旅の世界から
未来という白紙のページには どんな色が似合うだろう
最初の一筆は今 震える君の手から生み出されようとしている
それはまだ弱々しくて 定まらずに曲がりくねっていて
でもいつかそれはそれで 味があるねって笑い飛ばせるよ
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