ある神に関するメモ/一般詩人-
 
欄外に繰り延べられていく夜を
空欄の中に込める

この世界に最も必要とされている
無意味という名の希望を生産する

巨でありながら虚
虚でありながら響

かまびすしくあるような沈黙と
しずやかな騒音をまきちらし

何の意味もない笑みをたたえ
何の意味もない計数をおこなう

そうして空欄は埋まっていく
意味もなく繰り延べられて来た夜が終わる
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