朝日/月形半分子
 
ら水底を仰ぎ見ては思うのだ
水底ほど美しいものはないと
どこまでも、どこまでも続く一本の道に
何千何億の砂が色づいて
どんなに水が濁っても
変わらずに濡れているのだから
すべてが すべてが
(けれど僕は、濡れているから悲しいのだ)


朝日が最初に照らすのは君の窓、僕の窓
夢との違いがつかないほど
賑やかな色がみんなの瞼に生まれては騒ぎだす ランチキチキ
それが恋だった時もあれば
憎しみだった時もあるね
おはよう おはよう カラフルな道化の皆様
僕は狂った靴下にキスをしよう
カラフルが美しいとは限らない真実を愛するために
そして僕はコート色をして言おう
(みんなが大好きなあのネズミ色で)
世界をきっと愛しているよ と




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