悠久かくれんぼの拡散/ゴースト(無月野青馬)
ケインを連れて来ている」とも言っていたわ
私には
何のことかよく分からなくて
困ってしまったのだけれど
その日は学校に行くことにしたの
だって二日前に
「彼女」が「ボビー」を追い払ってくれていたから
それに「彼女」も
「ケインが来れば、安全な場所など無い」
「1つでも多くの思い出を作りに行きなさい」って言ってくれたから
それで
私は
ママと朝食のシリアルを食べて
行ってきますの挨拶をして
学校に行ったの
ここまでは
いつも通りの幸せな日常だった
変わり映えは無いけど幸せな日常だったわ
私は学校に行った
教室に入った
でも
いつまで経っても先生が来なくて
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