悠久かくれんぼ/ゴースト(無月野青馬)
ウンスも無いことに
業を煮やした「僕」は
ここで独自の判断を下していた
みんなに声を掛けて言った
「様子を見て来る」と言った
そして
「この場所から一人も離れないように」と念を押した
みんなに言ってから
「僕」は
内部の調査を開始した
主要施設のある中央部を虱潰しに調べた
そこには
信じられない光景が広がっていた
人が一人も居なかったのだ
何の書き置きも無く、争った跡も無く、ただ、人だけが消え去っていたのだ
中央部を調べた後に
補助的な施設も調べたけれど
人は誰も居なかった
「僕」は
現状を信じられないまま
呆然としたまま
みんなの所へ戻っ
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