悠久かくれんぼ/ゴースト(無月野青馬)
 
きりになった後に気が付いた)
ボビーは先に行く時に
ディンガルノに「待っているよ」と声を掛けていた
「僕」は確かにボビーがそう言っていたのを聞いている
二日後
ディンガルノが3回目のノルマを達成した
ディンガルノは満面の笑みを浮かべて
「僕達」に丁寧な挨拶をして
出て行った
「僕達」はみんな喜んだ
(この頃が「僕達」の仲が一番良かった頃だったと今にして思う)


「僕達」の先輩のケインは
“透明人間になってから”
どうしているのか
「僕達」は知らなかった
“透明人間になった筈の”ボビーも
その後どうしているのか
「僕達」は知らなかった
けれど
きっと

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