「明日は夏かいそれとも秋かいな」自由律十篇/faik
 
子らに混じって落ち葉踏む勇気はない


嬉々として踏んづけた葉すでに爆ぜていた


替わるものかと押し入れの晩夏


食えない顔でも秋刀魚は秋刀魚


ひゅるり秋風みつけたぞ焼きいも屋


栗一封特価三百円でも迷う家計です


思えば元から食欲の人だった


読書の秋にだけ湧いてくる虫


秋マリンなるファッションに戸惑い


明日は夏かいそれとも秋かいな



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