さよなら、エヴァーグリーン/ブルーベリー
 

トゥーアーリー、トゥフォガット


(ノートの隅に、死に際のさよならを書いた

意地汚くも弱々しいこの本音は、墓場まで持っていく)



指先の色も
まるい肩も
あの黒い月が噛み砕いて食べてしまった
目の前で笑っているのに
とらえることはできないし
僕にしか見えないのだ
それなのに
僕はもう見えないのだ
君が放る嬉しそうな笑顔も
気難しそうな顔で読む本も
辺りはすっかり暗く沈んで


しょっちゅう現れる、ような
ひどくありふれた例えに
笑いながらも
ほんとは悪い気はしなかったし
ほんとは内緒だったけど
格好いい、なんて
心のうちで思ってい
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