雪の夜/ソラノツバキ
今日は寒い雪の夜で誰の声もしないよ
もしかしたらもう世界で生きてるのは
たったひとりかもしれない
降り積もる雪で
もういなくなってしまった母と
とっくの昔に結婚した妹と
一緒につくったかまくらができる
しぃんしぃん
お餅を焼こうか
しぃんしぃん
うん、あったかいね
手に握った雪は確かに冷たかった
母の背中は大きくて温かかった
妹が笑っていつかみんなで住む家を買うといった
しぃんしぃん しぃんしぃん
しぃんしぃん しぃんしぃん
外に出たって、もうだれもいない
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