「きな臭く悲観肥ゆる秋」自由律十篇/faik
 

きな臭く悲観肥ゆる秋


乱視が活字を嘲笑う


打算誤算で心が消散


なーんだ怠惰まだ居たもんだ


傷にならずに済んだ夢


チュールがシュールに揺れる脚


何食わぬ顔の秋刀魚を食らう


人のつむじで遊ぶな秋晴


些細な嘘を暴かぬ目尻


咲くなら徒花 甘めに馨れ


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