風の街/
そらの珊瑚
強風に この身のタガをはずされそうで夜の毛布を抱きしめている
蓋のないボンドはいつしか固まって自己完結を目指しています
貝ボタンはずせばそこはあの海で潮の香りが満ちて広がる
風見鶏 風のある日は楽しくて空さえ飛べると空回り
引き出しを開ければすでに秋はいて 小さなつむじ風の舞う
限りある命を生きて生き抜いて今朝一輪の花びらが逝く
帆をあげる日は近い 風待ち少年の白いヨットの
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