『償い』/yamadahifumi
 



時間に意味があるのなら

僕の存在に意味はない

君が一つの音楽を聞くなら

君は一つの風景を思い出すだろう

・・・それはいつの日にか見た月の明るい夜の事だ

まるで、清少納言がそっと外に出た時のような・・・

君の事は全然知らないけれど

僕は君の魂の事を知っている

まるで「点検をすませた」かのように

そして、僕の魂はこの月の夜に昇天し

おそらくは僕の無存在を償うに違いない・・・


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