詩人/葉leaf
 
見えず、日光をすべて受け取ることができなかった。このような欠落が輪を広げ輪を重ねていく中で、欠落は木々を揺らす風のように動いていき、右腕と左腕の間の体がそっくり欠落であり、この欠落のめぐり全体こそが僕の孤独だった。詩と孤独とは競合する等しい損傷であり、詩が孤独に追いつくと次は孤独が詩に追いつき、互いに太陽と大地とを奪い合った。詩は何よりも純粋な否定の機械だった。人間の営みが制度として流れ着いたこの岸辺で、延々と継ぎ足されてきた水の戯れを蒸発させた。夏草のように勢いよく伸びていく若者たちが、同じ季節のよしみで振り撒く花粉を核内から破壊した。絶え間ない人々の実践の細い描線が積み重なり、太い輪郭として醸
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