ショートソング 1/雨の音
街灯もない夜の海でいまさら月が明るい事に気づいた
霞む夜バイクに乗ってただ泳ぐ息継ぎ代わり歌を歌って
一人きりなんてほんとに当たり前凍える指はそのままでいい
クズでいいダメ人間な僕でいい今は自分で言い聞かせてる
孤高だと君は強いと言われたが人を愛する君ほどじゃない
何かしら言われることをいとうのにそばにいたいと思う不思議さ
人間が考える葦というなら考えないと折られてしまう
大切な想い出だから捨ててゆく痛むからこそ前に進むよ
引き裂いて引きずり出して貪ってそんな事だけ君に捧ぐ
温もりを分け与えたい君の背に強張った翼を見つけてからは
真心を君に捧ぐ引き換えにそのエグい君がとても欲しいの
目を閉じて夜の薫りを嗅ぎながら君の薫りを探して歩く
結局は誰でもいいと思うから僕は君だけ選びたいんだ
正直に言えば恋愛相談は2時昼下がりに流すラジオ
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