そのとき/
松本 涼
ひがのぼり
ひがしずみ
またひがのぼり
そんなまいにちを
まいにちみているのに
どうしてぼくはそのとき
におびえてしまうんだろ
ぼくはほしのなかに
ぼくはそらのなかに
いのちとしていきているのに
ひはもうにどと
のぼらないかもしれない
ひはもうにどと
しずまないかもしれない
そんなげんそうに
おびえたり
こがれたり
こりなくいのちのばしょを
わすれてしまうそのとき
にぼくはあふれてしまうんだ
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