カラスは仰向けに/
あとら
カカシの頭の上で
いつも泣いていたカラスが
首をあげる
揺れる視線の先
輝く円盤の中に仲間を見つけ
嬉々として向かっていった
が
違ったのかもしれない
かたちを変えていく
様を見ながら
カカシはただ
立ち尽くすだけで
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