問い/
文字綴り屋 ひじり
歯をぎりぎりと噛みしめる
私の目の前に広がる闇を睨みつけながら
負けたくないと思っていた
決して背を向けるもんかと
叩きのめせ
叩きのめせ
自分の胸を打ちながら
繰り返しては吐き出す
消えたと思い込んでいた怒りが
突然噴き出してくる瞬間
私は目を見開く
人生とは何かなんていう愚問は
怒りや力の前では無力だ
生きてこそ人生
怒りや力を叩き壊したときにこそ
再びその問いを
自分の胸に
私の心に
投げかけよう
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