僕にかかる期待/創輝
だったら「自分勝手」という人格と相容れなかった
少しずつ 少しずつ 互いの存在を押し合い 退け合いながら僕らは一つになった
どうして僕という人格が一番前にいるかなんて分かってる
僕という存在はつまるところ流されやすいんだ ありとあらゆる人格に
だから いろんな場面でいろんな人格が僕を跳ね除けて飛び出してくる
だけど流されやすい性質の僕は また一番前に戻ってくる
僕は僕に期待することをやめた
僕は僕というたった一つの生命体すら自由に操ることの出来ない無知な存在だ
どうして僕に期待などするのだろう
優秀な人格は眠ったままだ
愛される人格はそっぽを向いてる
そのくせ負の感情
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