僕にかかる期待/創輝
僕は期待を裏切るために生まれてきた
運動の得意な子であるという期待 素直でいい子であるという期待
誰にでも優しいという期待 いろいろな人に好かれ自分から進んで周りと交流するという期待
重苦しい期待を 僕はゴミ箱に捨てる
僕は僕に期待をしないことにしているからだ
はじめましては僕がこの世界で産声を上げる10月と10日ほど前だったかね
僕は僕という存在を構築するありとあらゆるぼくの「人格」と出会い
百年程というとてつもなく長い時間を彼らと過ごさねばならないことに絶望したんだったね 覚えているとも
僕らはけして迎合することの出来る人格同士ではないからさ
「優しい」という人格だっ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)