闇と/
こしごえ
あるラジオの
みえない声をきいていた
あの日
みえなかった
今も
みえない
からだもなにも
かりているにすぎない
しっとり
どこへともなく
アンテナをのばす
選局ダイヤルを
あわせる
きいているのは
幽かな目たち
あのせかいへ
声を 発する
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