箱庭にて 黒傘の似合う男の子 桃色の似合う女の子/黒ヱ
あ すすめ すすめ」
木漏れ日を浴び 振り返る眼差しが向ける
昔からの乾いた心 笑顔が突き刺さる
秋口の風 赤を連れてくる また指きりげんまん
次は 葉を見に行こう 隣に立って
残す 景に映える あなたを
「愛している 愛されている」
幾度もの季節の風 この身に纏って
明日も過ぎ行き 思い残して
それが 孤独を埋めて
消え失せぬ思い出の中
この花の数でも 指きりげんまん
照れ笑いを浮かべながら
二人ぼっちで安らいで
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