頭痛のときの想像/
蒼木りん
細い首で支えている頭が重くて床にゴロンと転がすことにした
首や肩はかるくなったが
頬杖がつけない左手が手持ち無沙汰で
たばこが吸ってもらえない右手が灰を落とす
こどもが歓声を上げている
頭は
ゴロゴロ転がって
10本のピンを倒した
次のこどもが重そうに頭を抱えてきて
鼻の穴と口に指を突っ込んだ
た
たのむから
やめてくれ!
の声は遅く
私の頭は
脳内出血でだめになった
鼻血ブーだった
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