日記「七月」 (十八首)/もっぷ
 
の電気代より怖いものいまはほかには無かったりする


近頃は出遅れている猫じゃらしやっとみつけた七月の道


もくもくと白んで曇りではなくてこの日光のそとは七月


あの春に「牛乳お一人様一本」遠くにしてはいけないあの日


野良猫にこれは水だと請け負ったその水をいま躊躇うわたし


コンビニのパスタの五十円引きの仲人さんはATMです


夏散歩夏猫と会い木漏れ陽に寄り添う距離はほどほどの仲


電線の有り過ぎるよとトーキョーの空にみつけたレースの模様


パソコンでみそ一文字に打ち込める今日の日記は七月でした


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