アジェリッド(湧き水)/草野大悟2
 
ヒートを舐めていた

今日という日は過去と未来がぶつかって激しく渦巻くネコの墓場かもしれない。
今日 わたしたちは 空ろな骨を 食べた。

                    ぷくっ
                   。
                ○。
            。○。
        ○。○。
    ○。
かすかな音がわたしたちの奥の奥のずっと深いところから
ゆらゆらゆらゆら昇ってきた。

              ぷくっ
          ぷくっ
 ○   。  ○。
  ○。
○。   ○。
         

わたしたちはそれを体に含みたくさんの幼い子供を宿した。                 

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