ずっとずっと/桜 歩美
 


歩けるようになっても甘えん坊でくっついてばかりいて

いつも母の後をくっついていて

でもいつの間にか私の後をくっついてくる距離が遠くなり

そんな頃には君は小さなボーイフレンドのようで

なんかおかしかった


まだまだまだまだ

君は幼い

でも飛び立つ準備をしてる

少しずつ準備をしてる

あまりに子離れ出来てないお母さんに向かって

「そんなんじゃいつまでも僕が親離れ出来ないじゃないか」

って笑って言うよね

そうだねって言って

いつも淋しくなるんだ


いつもいつも嬉しいとき悲しいとき思いを受け止めてくれた君が


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