しどろもどろ/hiroto22
このしどろもどろっぷりは
階段を上るたび
右足だっけ左足だっけと
迷って
足が
しどろもどろ
お通夜で
名前を書くには書けたけど
震えて筆がキャップに入らず
手が
しどろもどろ
人前で挨拶するとなれば
あがって頭は真っ白で
口が
しどろもどろ
あぁ
人様に気付かれぬよう
悟られぬよう
やり過ごそうと
思えば思うほどに
この足は
この手は
この口は
しどろもどろと
何とも滑稽な
この身であることに
諦めにも似た
所詮こんなもんであったろうと
仕方ない
笑ってしまえ
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