うそつき/M?lodie
きみの綺麗な声が
ありがとうと呟くとき
僕は醜い声で
うそつきと呟いてしまう
真っ直ぐすぎるきみと
歪んでしまった世界は
どうにも似合わなくて
不釣り合いで
それなのに何度も
もしかしたら、を願ってしまうんだよ
きっと明日は
晴れるかなって
嘘をつかずに笑えるかなって
何度も何度も願ってしまうんだよ
いつかきみのように
綺麗にありがとうを言えるかなって
何度も何度もがんばってみちゃうんだよ
真っ赤な手の平で
真っ赤な嘘を塗り消して
どうしたらきみみたいに
夢みたいに
平凡で小さな声でいいから
そっちへいきたいって
そっちでいきたいって
また小さく
うそつきな僕
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