6月の指環/
自転車に乗れない女の子
やわらかな光が
彼女たちを包んで
もうこのまま
終えてしまいたいと
わたしは祈ったそうな
キミハマダ
タチドマッタママナノ?
庭に咲いたアジサイの
そのまつげに居座った
カタツムリが
教えてくれました
キミハボクニ似てイルネ
そうだね
あの6月から
わたしは立ち止まったまま
やわらかな光に囚われて
帰る場所を亡くしてしまった
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