一本の花/yamadahifumi
 

存在しない自分を見つめる事

日がな、誰でもない自分との対話に終始する事

・・・孤独を極めればそれは世界となり

都市があり交通路もある一つの王国となる

そんな事共を僕は自らの中に感じる

自分のいない町 自分の存在に何の意味もない世界から離れて

僕は僕だけの町で眠ったり起きたりする

・・・世界は結局、いつまでもガラス球の中に閉じ込められていて

それで、なにかを失った代償を求める為に様々な事をわめいているにすぎないのだ

今、僕の孤独には全宇宙がある

人類が失った全てのものよりももっと大きな

一つの王国と精神の実体がある

そして、それが僕の代わりに解き放たれて

異次元を彷徨う一本の花となる



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