短歌と俳句と川柳と散文と現代詩/左屋百色
昼すぎ、
私の2メートル先
短歌と俳句と川柳が
歩いている
散文は空中を漂い
どこかとリンクする
一枚の写真が削除され
殺風景が投稿される
誰が言ったか知らないが
海は広いな大きいな
誰が言ったか知っている
現代詩は
海より広くて大きいぞ
私が言ったから
現代詩はここにある
ほら、
散文は繋がった
あなたの作品に必ずある
美しい空白を
ゆっくり歩くのが
好きなんです
誰にも読まれなくていいだなんて
別にいいだなんて
嘘つくな
そんな現代詩はありえない
ほら、
胸ひらけ
終わることのない
新しい現代詩のはじまりだよ
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