詩に似た詩についての詩/yamadahifumi
 
才的であるが、まるで天才の苦悩とは関係のない人物

・・・そして、人生であるようなものの、本当の苦難や

自分だけの歩み乏しい道に欠けた人生という名の人生に似た偽造物

・・・ふと、気付けば、世界はそんなものでできあがっている

だから、今、僕がこうして書いている文章も

もちろん、文学に憧れただけの、全然文学ではないものに違いない

それでも、文学があるとすれば、あるいは『詩』というものが存在するとすれば

・・・それは全く文学らしくもなく、詩らしくもない形で存在しているのかもしれない

・・・そして、それは花に全く似ていないのに、花の美しさを思わせる

・・・『君』の姿に少しだけ似ているのかもしれない


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