つぶ 草/砂木
 
くずれた コンクリート
身でたどる 無
囲う羽に 野が歩む

キミドリ草 と 居留守メモ文字
続きの光 撫でて 振り返って

きれの裾 メモに はさまれて
何所へも行けない 行きたくない

たくさんのキミドリ文字がそよぐ
案内する 黒い羽音

雲が栞のように
名をささやく






 









戻る   Point(10)