がんばれ/黒髪
 
っぱいの自分は人を恋しく思うことができる
あるいは人に夢を重ねられる
とても穏やかな結びつきだね
輝け臍の緒よ
小さな体で精一杯の背伸びをしていたあの日々
ものぐさなお前だって悔し涙を流したことがある
それとも死んだ祖母を思ったのかもしれない
いつ立たねばならないなんてことはないから遅いなんて思わないで
見知らぬ人でも信じられるのはその人が温かい夢を持っているから
心を抱く親鳥のような夢よ
小さな私が飛び立つの見守ってほしい
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