月光への誓い  ーー君へーー/yamadahifumi
 
僕は君が誰か知っている

君は飲み会の席では

愛想笑いを振りまきつつ

一応の手拍子やちょっとしたそれなりの話をして

「盛り下がらない」程度の芸当はできるが

しかし、それも君にとっては

義務感から行う一つのサービスにすぎない



僕は君が誰か知っている

君は彼氏に手をつながれている時、あるいはセックスの時

少しの安らぎと興奮を覚えるのかもしれないが

しかし、君は彼氏の脳みそが

セックスと金と打算以外に何にも詰まっていない事をよく知っている

・・・なのに、君はその彼氏を信用しようとして

彼氏が甘えたりねだったりしたら

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