とある夏の短歌集/ark-eyes
人々の渦をかき分け、君を見る。遠くに咲く花我頬緩み。
空近く海に佇む入道に、身体を預けてどこか遠くへ。
僕でさえ虚無感、孤独が常にあり。何かに頼るか酒、女。
嘘つきはクズと罵られ生きていく「知ってるよ」と一言、ため息。
硬い布団、汗と汗とが混じり合う。何かを企む柔肌の女。
打ち付ける。壁と自分の差を無くし、縮める未来の確かな物を。
貸してご覧?君の心と貞操を。吐き気催す声と汗。
生きること、思ってるほど難しくない。難しいのは死ぬ、進む。
見てご覧?飛ぶ蛾が僕についてきた。どうせ短い旅を予見し。
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