夏(九)/
青色銀河団
ポケットに溢れるほどの夏の恋
なつかしい蜜柑色した夕の街
白い鳩しみわたるほどのあおぞらに
ちいさな手 氷のグラスを握りしめ
白い雲 永遠につづく麦畑
なつかしい廃屋の裏の蝉の声
木漏れ日のレースに遊ぶ夏の風
満天の星の暗号解読し
ネーブルに母のピアノを思い出す
夏の夜は思い出のままのおとぎの国
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