風だけが/
KEIKO
陽が高くなれば消えてしまう
でも 日が昇りたてや 沈みかけた頃
あなたの匂いがする
もう そんな季節になった
これが去年の私なら
わざわざ匂いに乗せて
あなたを思うことは しなかった
そこに あなたがいたから
風しかあなたの匂いを覚えてない
このコート
クリーニングに出すんじゃなかった
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