私は確かに。/永乃ゆち
 





霜柱が降りる朝に

日向を選んで歩いた頃に

私は確かに

恋をしていた。

雪解けは早く

花色の風は強く

私は確かに

恋を失った。

そうして私は

確かに

泣いていた。










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