わたし、女だったのです/
月山一天
自分が
突然きれいに感じるときは
かかとを持ち上げ
太ももを感じながら
クシャクシャと
髪などほぐすと
女の
酔った
匂いがします
たまらず
白い肩に
くちびる這わせば
愛しさ香り
否定できず
わたし
ただ女だった
のです
何処までも
女
すぎる
女だったの
です
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