in庭/
番田
壁なのだろうか
雨だったのだろうか
全てを忘れてしまった
前に進む言葉もなく
手のひらの上を
くるくると いくつもの雪が 舞っている
ただただ
思うことは何もない
恥ずかしがることもなく 流れを 見た
風が吹いている
子供の頃に見た それは
六角形の 結晶だったのかもしれない
それとも 何なのだろう
疲れている
後に戻る言葉もなく ただ
僕の 循環は いつまでも 続く
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