鶴見線/kauzak
 
鶴見の高架駅から電車に乗る
走り始めたと思ったらホーム跡

下り階段も残るその場所は
七十年前に廃止された本山駅の跡

未だ遺構が残っている
こと自体に驚いてしまう

侘しい高架駅の国道を過ぎ
地平線に降りて鶴見小野

そこから工業地帯へと入ると
沿線は却って緑が豊かになる

何だか笑ってしまうくらいに
左右の車窓が緑に染まる

三両編成の電車は
カタタンカタタンと長閑に走る

始発の鶴見駅以外は
全駅が無人駅という都会のローカル線

スーツ姿のサラリーマンが
目立つのはご愛嬌

十数分の乗車で終点の浜川崎

道路を挟んで乗り換える南武支線の駅も
同じように無人駅だった
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