父へ/創輝
あなたから、一度だけ怒られたことがあります。
小学校に入ってすぐのころ
そのときはすごい剣幕で
だけど私、あなたが怒っていたような悪いこと、ほんとはしてなくて。
ただ、相手の子が間違えていただけだったけど あなたはとにかくずっと怒っていた。
だから私、あなたのことそのときから信じてません。
あなたが私に「ありがとう」と言っても、あなたはまた間違えているかもしれないもの
あなたが、こないだ私の姉…あなたの娘と喧嘩したとき
あのときもあなたはずっと怒ってた。
私、彼女は間違ってなかったと知ってます。だって私があなたにちゃんと何度も言葉にして伝えてたもの。
彼女はそれ
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