あまりにも現実にて/
蒼木りん
生老病死
生まれることは 何故に 苦なのだろうか
生きることが苦と 言うならば わかる気がする
誰一人として 免れぬその現実は
ある病院の中にも見ることができて
その光景に まざまざと思い知らされる
視覚臭覚聴覚とともに 第六感にも反応する
こんなところに来てはいけない と感じる
せめて
呪縛されないように 暗くあってはいけないし
不快 不潔であってもいけない
ただ そう感じた あまりにも現実にて
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