年賀/しゅう
 
ペン書きの天使がハガキで微笑んでいた
一枚だけ届いた年賀状
どうしてこれだけしか届かないのだろう
もちろん私の住所なんて誰も知らないからだけど

でも私の住所を知っている
ただ一人があなただってことは
裸足の廊下の冷たさみたいだ
まるで、世界中で私を知ってるのが、あなた一人みたいだ


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