ヒトは神になり得るか/HAL
その96個の配列解読に成功した
その解析をすべて終えたのは2003年
世界の智慧が結集して12年の歳月を要した
それが2年後に次世代DNAシーケンサーの登場で
一度に29万個の配列解読が僅か一日で行えるようになった
そこから膨大な遺伝子データの集積が始まった
それぞれの配列の意味を探究する為のデータが必要だったからだ
そしていま白血病・肺線癌・膵臓癌・繊維肉腫・乳癌・悪性黒色腫の癌は
RAC1遺伝子に異常が起こると細胞分裂を暴走させることが分かっている
その暴走を抑制するのがALK遺伝子でありその遺伝子を含む新薬は
画期的な治療方法として遣われ始め確かな効果
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)