誓い/文字綴り屋 ひじり
銀のブレスレットは誰かがくれたものではなかった
それは私が私自身のためにたてた誓いのブレスレットだった
また再び涙が溢れようとも決して怯まないと
必ず立ち上がり一歩踏み出すと
心に決めたから
それを忘れないための刻印
なのにあなたは私の腕からそっと外そうとする
あなたのその笑顔で
その優しい声で
「君の強さはこのブレスレットがあるからじゃない
君の心の強さがそうさせるんだ
君の笑顔はその心の強さと優しさがあるから輝いているんだ
君が隠しておいた弱さや脆さは俺が守るから
もう外して大丈夫だよ」
外してしまったらもっと弱くなってしまう
もっと脆く
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