たのしい生物/
yuez
いる私をよそに男は続けました
「僕らが今こうして見上げているあの星だってガスで出来ているじゃないか」
男は真顔でそう力説しながらまた快活に放屁したのでした
ああ ああ
できるものならラベルに"ミスター・ナンセンス"と記した標本箱へ男を足蹴でぶち込んでやりたい
「こんな二人に恋などできっこないのだわ」
がっくりと肩を落とした私がそうつぶやくと男は大笑いして言うのでした
「君ときたら本当何一つわかっちゃいないのだね!」
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